NO.23  大島の汚水・し尿の処理
  大島にし尿処理施設がないことが分かり、ヘリで空から調査


平成19年5月31日(木)・・晴れ
 東京都大島町/
  「
今年度に計画を策定する、と聞いている」
  
○5/25の日記の続き!!
 先週、大島に出かけた時に見つけた、海岸にあった黒いシート(
)から
下水処理の状況を調べ始めた。



○環境局一般廃棄物課に大島町のし尿処理の状況を聞いたところ、
 「今年度に計画を策定する、と聞いている。」という。
  (神津島・青ヶ島・小笠原は既に完備しているという)
 
 定期船は岡田・元町のどちらかの港に着く。
 岡田港()の超大型な豪華さからいって、大島も下水は100%完備していると思っていた。
 分からないものだ。



○下記の「東京都離島振興事業(一括計上)概算要求額」()を見ると,
平成17年度、離島振興計画で伊豆諸島に「217億円」が要求されている。
  港湾事業・・・・・・・76億2100万円・・35%
  水産基盤整備事業・・・58億6100万円 
  一般道路事業・・・・・14億1500万円
  下水道事業・・・・・・・7億7500万円・・3%

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平成19年6月7日(木)・・晴れ
 都・環境局/大島町への助言・指導等の経過
  
○6/1の日記の続き!!
 
処理権限は大島町があり、都環境局は助言・技術支援、そして一部財政支援を行う
  現在は、大島町が適正にしているはずです
  東京都は
し尿処理施設が出来るまでの間、周辺環境に影響のないように処理して頂きたい
環境局が指導・助言しているというので、その内容について説明を求めていた回答()が今日示された。
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○下(
)は上記「※1」の平成17年6月の現地立入り調査の報告書の一部。
 当時、現地立入り調査した環境局職員は報告書で
 「町役場としては、・・・。その為具体的な案はない。・・・・・早い時期に結論を出し
  19年度完成を目途に施設整備に取り掛かる考えはある」
 と書いてある。
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○環境局の説明では,し尿処理場は、現在2カ所あるという。
そして、「汚泥再生処理センター」は順調にいっても平成23年ぐらになるのではないか?
という。
 環境局は助言・指導を適切におこなってきた、と言いたいらしいが「遅すぎる」のでは?。


  

平成19年6月29日(金)・・晴れ
 
東京都下水処理施設整備構想図
  平成9年ー「構想(案)について 〜 同意します」


○情報公開していた
「旧都市整備局の下水処理施設整備構想を示す図面と、
大島町から収受したし尿処理に関する文書」
が公開された。

 
 
(↑ 平成9年に作成された「東京都下水処理施設整備構想図」、
 サイズが大きすぎて、A-3/8枚に分けて公開された)



 
(↑ 大島の部分を拡大すると、
     赤色・・特定環境保全公共下水道
     緑色・・農業集落排水事業
     白色・・合併処理浄化槽/個人設置型合併処理浄化槽
   と書かれているのが分かる。

   
 (↑ コピーが薄くて、字が読み取りにくい)


上記「東京都下水処理施設整備構想図」に対して、大島町長の公印がある文書()に、
 「
東京都下水処理施設等整備構想(案)について
   平成9年4月24日付、9都市施施第13号にて通知のありました標記のことについて
   下記のとおり回答いたします
       記
    1. 構想(案)について  〜  同意致します。
    2. 意見について    〜  別紙の通り。

 と書かれている。
 そして別紙には、
 
「1. 現在、大島町では・・・・大島空港の拡張事業・・・・・今後、状況の変化に対応し
   必要な見直しをお願いします。
  2. 他の集落についても、宅地化の進み具合・・・各集落処理区域を
   土地利用状況調査等利用して、今後見直しをお願いします。
  3.
 この構想を基に大島町が作成する実施計画及び事業について、技術者による助
  言や財政上の援助をお願いします」

  と書かれている。

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10年前の平成9年に「同意します」と町長の公文書が存在しているのに、現在でも
し尿処理施設」がない。
 東京都環境局は毎年?現場の視察を行いながら、何を指導していたのだろう。
 指導という名の出張旅費の無駄使い!!と指摘されても仕方ない。
  大島町長は何をしていたのだろう?
 し尿処理施設等の施設には多大な予算が必要だ。
 何時かは整備しなければならない事業を、先送りしていただけだ。
 大島町は「観光」に力を入れているのかと思ったが、これでは観光客が減っても
 文句は言えないだろう。



平成19年8月7日(火)・・晴れ
 東京へリポートから大島へ!


○大島の官々接待の実態を調査のため、大島の町長交際費の情報公開請求した。
しかし大島町に「非公開」と突っぱねられ、現在東京地裁で判決をまっている。
 この非公開をキッカケに調べ始めた、大島の廃棄物処分の実態。
 都・環境局職員の出張・復命書に
大島町にはし尿処理施設がなく素堀穴に投棄し地下浸透させている
と書かれている文書と写真を見つけた。
 ジェット機が着陸する飛行場を持つ大島空港、そしてコンクリートの要塞の
ような大きな元町・岡田の港!! 一流の観光地の条件は備えている。
 そして大島町は、平成9年、東京都が作成した下水道構想(案)に同意している。
にも係らず、未だに下水道は整備されていないばかりか、し尿処理施設がなく、
素堀穴で浸透!?!?には驚いた。
 そこで環境局に大島町のし尿処理の実態について説明を求めても、
「大島町の事なので知らない・分らない」の一点張り!!
 
 と言う訳で、
今日、空から見る事にした
 10時14分離陸!


 30分ほどで大島! 


 岡田港と飛行場の間から進入!


 環境局から話だけ聞いていた北部し尿処理場所! 
 写真・下・中央の「黒い池」のように見えるのが処理場所のようだ。
 視察した事がある「島しょ保健所の所長」は、池が黒く見える理由を
「表面をコールタールで重ねてある」、と町の担当者から
説明を受けた、と話してくれた。


 環境局の復命書にも写真がある「南部し尿処理場所!」
 写真・中央の「穴」のように見えるのが処理場所のようだ。
 北部と比べると規模が小さい。コールタールはないようだ。


 他の島の焼却灰等も埋める管理型最終処分場!


 砂利採取場跡地!
 ここにも何か埋めるのだろうか?


 12時、東京へリポートに着陸!




平成19年8月8日(水)〜10日(金)・・晴れ
 大島との比較
 東京中日スポーツ コラム No.84


8/7の日記の続き!
大島の「北部し尿処理場所!」
 (写真・下・中央の「黒い池」のように見えるのが処理場所)

 
 北部し尿処理場所を視察した東京都「島しょ保健所・所長」は
  ●北部し尿処理場所の視察は、たまたま大島町から案内された、頼んだ訳でない。
  ●バキュームカーがホースにつなぐ場所を視察しただけで、し尿処理池は見ていない。
  ●池の表面をコールタールで重ねてある」、と町の担当者から説明を受けた
  と話している。
 しかし、環境局にも資料が存在しない「北部し尿処理場所」を、別の視察で訪れた
「保健所長」に頼まれもせず見せるだろうか?
  
  疑問を解く為に、8/8〜8/10、
  下水設備がある神津島、今年から供用が開始された新島にでかけた。

○島しょ保健所長の「たまたま大島町から案内された、頼んだ訳でない」との
言葉がひっかかり、島しょ保健所・新島支所を訪れ、新島のし尿処理の実態を聞くと、
担当者は島しょ保健所・大島出張所に問い合わせまでして
「新島村のことなので分らない。」
という。
別の担当者が、小冊子の中にし尿の事についた部分があったといって下の文書を
コピーしてくれた。
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 大島の埋立量は、11,313(Kl)と書かれている。
 表の見方は大島出張所に聞かなければ分らない。

 しかし、上記数字を「島しょ保健所」は把握しているのだから、保健所長が
 「たまたま大島町から案内された。頼んだ訳でない」
 との発言は理解できない。
 
 また、「し尿処理の保健所のかかわり」について担当者は
「し尿処理について、苦情・相談が寄せられた場合、人が感染症になった場合等の
 健康被害があれば保健所がかかわるだろう!」
 という。


○下水設備がある神津島では、下水設備が出来る前まで山間投棄していた現場を
視察した(デジカメのバッテリーが切れて、写真がない)。
都内でも、以前は東京湾に海洋投棄していたのだから驚くことはない。
神津島は、平成9年に東京都が作成した「下水道整備計画」を実行し下水設備を
作ったのだ。
 神津島村が下水設備を完成させているのに、ジェット空港をもち、2つの巨大な港を
持つ大島町が、し尿処理施設を作らず、現在もし尿処理池に投入している町政に
理解できない。
その上、そのし尿処理現場に視察に訪れた「島しょ保健所長」が、し尿処理池の表面が
コールタールで重ねてある、と説明を受けているにも係らず、バキュームカーから
ホースに繋ぐ場所だけ見て「し尿処理池の現場を見ず帰って来た!!!」というのだから
理解できない。


○神津島では、鈴木村議のお世話になった。
 東京中日ス-ポーツ(8/6)のコラム()に、鈴木さん聞いた体験談を書いた。
 鈴木村議をイジメることばかり考えないで、
 「公共事業予算を、港湾事業から→観光客が行きたくなるような島」
 に転換するべきと考えるのだが!!
 
 鈴木村議は神津島生まれの以前は建設会社の社長さん。
 神津島を愛し、神津島の事を知り尽くしている。
 今回も、自然がまだ壊されていない穴場に連れて行ってもらい、夜は桟橋で釣した。
 高校3年生のとき訪れた神津島の、
  透き通った海、そして降ってくるような星空、等々
 を思い出した。






平成19年8月17日(金)・・晴れ
 大島・北部し尿処理池
  ー崖の上の池 崖下から水滴ー


8/7、8/8-10の日記の続き!
 下の写真の「黒い池」()を地上から調査する為、8/17(金)、朝8時/竹芝桟橋から
ジェット船で大島に出かけた。8/18(土)夜、帰って来た。


○前日、都・教育庁の埋蔵文化財係で、「黒い池」付近に崖の地層から縄文時代の
住居跡等が出土
した「下高洞(しもたかぼら)遺跡」がある事を確認した。
 現在は海岸は浸食され、崖の崩落が続いているという。

 「黒い池」の近くの崖から遺跡が発掘され、その崖は崩落が進んでいる。
 このまま崩落が続けば、し尿処理池まで・・・。
 地上から確認する必要があると判断し、急遽出かけた。

○上の写真の海岸線、下から見ると崩落の現状がよく分る。
  

○崖の上部、崩落した岩の断面に、白い筋が何本も走っているのが分る。
  

○崖下で水がしみ出ているところを探す。
  

○崖の最下部、岩の割れ目から雫が垂れ、水が溜まって流れている
  

○大島町役場に出かけ、副村長の許可を受け「黒い池」に向かう。
 ヘリから見た通り、「黒い池」は7m-8mの竹やぶや樹木に囲まれている
  

○黒い池の近くで「ホース」を発見。
  

○やっとの思いで、黒い池にたどり着く。
 ヘリから見えた「小さい黒い池」。
 池の回りは水が溜まっている。油の臭いがするだけ!!
  

○別のルートで「大きな黒い池」を探す。
 こちらも、やっとの思いでたどり着いてた。
 でかい黒い池が目の前に!!
 目的は達成したが、見たくないものを見てしまった。
  


○大島町の担当者は黒い池は「苦肉の策」というが、東京都の責任はないのだろうか?
都・環境局、総務局は「し尿処理は大島町のこと。都は知らない」と責任を押し付けている。
しかし、都・教育庁が関与している「縄文時代の遺跡」の上に、し尿処理池が存在し、
しかも、崖下から雫が垂れている。
そして、その崖は崩壊が続いている!!




平成19年8月27日(月)・・晴れ
 大島/日帰り-資料集め
  ー護美の島宣言ー


8/17の日記の続き!!
 大島町の「北部し尿処理池(緑の林の中の黒い池)」の調査を続けている。


○大島町のホームページには、大島町条例がアップされていない。
 現場で資料を集めるのが手っ取り早い、そこで日帰りで大島まで出かけた。

 大島町では「大島町環境保護条例」があり、条例の前文()に
 「・・・・、地球環境の自然保護に向けて離島だからという安易な理由のもと
  避ける事なく積極的に立ち向かう姿勢を通す為に、大島町、町民等及び事業者が一体となって
  環境保護に取り組み立ち向かう証としてここに
  ゴミを美しさを守るという意味合いの護美の島宣言をうたい、・・・・・。」
 と「護美の島宣言」という言葉を使い環境保護を条例化している。
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○東京都大島支庁土木課でもらった地図()に
「大島町北部ゴミ焼却場」と書かれた下に「3つの斜線で囲まれた部分」があり、
前回視察したときの「し尿処理池」の位置と一致する。
(現在は、焼却場跡地)

   


○前回視察した「し尿処理池の崖下」に行ってみると、最近も崩落があったらしい。
崖の上から草が垂れ下がり、大きな土の塊が落ちていた。
 

 改めて崩落した岩の切断面()をみると、叩き割ったよう!! 自然の凄さを感じた。
 



平成19年8月31日(金)・・くもり
 島しょ保健所長の復命書


○7/12に大島のし尿処理池を視察した「島しょ保健所長」の出張復命書が公開された。
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○この復命書、7/12に「島しょ保健所長」が大島の「北部し尿処理池」を視察したと言うので
情報公開したのだが、所見に何の記載もない
 わざわざ「北部し尿処理池」を視察した意味があるのだろうか?

 また、所長は
 北部し尿処理場所の視察は、たまたま大島町から案内された、頼んだ訳でない。
 と話していたが、所長を案内した大島町の課長は
 「北部し尿処理池を視察したい、と頼まれたから案内した
 と違う話をしている。
 そこで所長に再度尋ねると、
 「行革110番からの問題提起があったので視察に入れた
 という。
 
 なぜ、積極的にかかわろうとしないのだろうか?

平成19年9月10日(月)・・雨
 下高洞遺跡に新しい穴? 
  

○大島の「北部し尿処理池」、実は東京都教育委員会が指定した下高洞遺跡の上にある。
として指定されている。
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○上記の図にA〜D」のポイントは、都教育庁の担当者に記入してもらった。
 中央に北部焼却場と書かれた「北」の右に黒丸が「 D 」地点、1987年の発掘調査を行っている。
 北部焼却場と書かれた左側に「3つの楕円形の穴」が「黒い池」、し尿処理池に該当する。

 しかし、今年8月7日、行革110番後藤が、ヘリから撮影した写真()には、
 上の図にある3つの穴の、上から3つの穴が草地になっており、草地の右側に
 新たに穴らしきものが見える。
 8/17の現地調査で、この草地の下が・・・とは知らず、歩きまわっていた!
 
 つまり、上の図と比べると、一つ減って新しい穴らしきものがある。
 そこで、念のためにゼンリン作成地図、2001年と2007年を見比べてみた。
 すると、2001年には黒く塗られた穴は3つ
     2007年には黒く塗られた穴は5つ
 新たに2つ穴があることが分かった。

○遺跡がある事を認識し、「新たに土木工事等のための発掘」をする時は、
届け出なければならないはずだ。
 都教育庁は、届けでは受けていないという。
  では、この新しい穴はいつ、何の為に掘ったのか? それとも、穴ではないのか?
 教育庁の担当者に調査を依頼した。



平成19年9月11日(火)・・雨
 下高洞遺跡に新しい穴ー10年前に掘った!!! 
 入札結果
  

昨日の続き!!
昨日、行革110番が「大島のし尿処理池、新しい穴があるが、問題なのでは?」
と都教委・埋蔵文化財係に問い合わせたところ、
今日の午後、担当者から、
 『大島町に確認したところ、
  大きな穴は、10年前に「し尿処理池」として新たに掘った。」
  現在、都教委として対応を考えている。
  また、小さい穴は、遺跡発掘の時に掘った穴らしい。

と連絡があった。
 
 つまり、穴をほった大島町が法律等に違反している、と都教委は認めたことになる。
(大島町が知らないで、業者が掘ったなら業者の責任になるのだろうか?)
しかし、都教委も1983年に最初の遺跡発掘を行い「し尿処理池」の存在を知り、
現在まで遺跡の上の「し尿処理池」に、し尿の投入を見過ごしていた責任もあるはずだ!
 これが役所の体質そのものだ。



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