3.11 被災地を巡る旅−2回目−
 2011年の旅のレポートです。
  行革110番のブログをまとめました。

○南相馬市小高区の現状
    

○2度と起こしてならない原発犯罪!! これは、事故でなく犯罪だ。
 今年4月から制限区域が「原発から20km圏内」から「10km圏内」に縮小され、
 小高区(福島県南相馬市小高区)は一部を除き立入りが許されるようになった。
 そこで、以前あった警戒線(南相馬市原町区大甕)を越えて、6号線を南下し、
 新たな警戒線(南相馬市小高区下浦)まで走る。すれ違う車も少い。
    
      
↑ 国道6号線/東京まで263Kmの地点。

 
写真()の奥に水が溜っているのが分るが、つい最近まで、全て水に浸かっていた地域だ。
 「水が引いたら、車の残骸が現れた。この一帯にはご遺体がまだあるのでは・・・・」
 とのボランティアの方の説明に、手を合わせた。
  
ネットの「goole map  earth」で 南相馬市小高区下浦を見て頂くと、水が引く前の状態が分る。
  そして、 海岸に近い小高区井田川、浦尻の村落は跡形もなくなっている。

    

 海岸から少し離れたところにある住宅(
)、一階は津波で壊され。
 家の前に車が横転したまま。一時帰宅が許され、家の掃除をしている方もいるが、
 一切の持ち出しは禁止され、掃除したゴミは袋に入れ、家の前に積み重ねられていた。
    
 
 津波被害のない小高区の街の中、2階立ての家が潰れたまま。
 解体作業は始まってはいるが、未だに、危険な建物が多い。
    

 そして、環境省と書かれた写真(
)の「張り紙」が貼ってある家が
 いくつもある。
  
左・・「環境省は、この家屋解体について相談する為、所有者の連絡先を探しています。
      関係者の方はご連絡下さい。」
   右・・「倒壊の恐れにつき 立入禁止」
   連絡先・・・「福島環境再生事務所 浜通り北支所 廃棄物担当」

    

 海岸から離れた農地には、農耕機械が転がったままになっていた。
    

    立入りが制限されていた「10Km〜20Km圏内」、
     不明者の捜索、津波のあと片付けもまだ!
       10km 圏内はもっと悲惨だろう。
       
 
今回、私が小高区で見たものは、
 福島第1原発事故が、事故でなく犯罪!ということだ。

○被災地の復興
  =再興 六角支援隊 福幸商店街 観洋
朝日 南リアス線=
  
 3.11 からの復興を考える時に、私は南相馬のボランティアの方々の
 支援をしているので、「放射能さえなければ・・。」と、
 まず 考えててしまう。
  大部分の被災地は、瓦礫は取り除かれ積み重ねられてはいるが、
 手つかずの大きな建物が多くあり、土台だけの町並みが続く。
  
 しかし、去年と比べ、被災地の中にも生活を感じる事が出来た。
 復興のシンボルは、太平洋に登る朝日だ!!
      
    
 南三陸町黒崎のホテル観洋からの朝日  

○南相馬市の横断幕。
 
最初に復興に懸ける意気込みを目にしたのが、
 南相馬市の瓦礫の分別場の壁にかかってた横断幕だ。
 南相馬市の瓦礫は、地元で使う!というのが市長の考えと聞く。
 その証拠が・・・!!
   
 1.分別場の壁に張ってある横断幕
     「
心ひとつに 世界に誇る 南相馬の再興を
   

   
 2.分別場の全景
   
   
 3.ここまで個別に分別している。
  

○南相馬市のボランティア/六角支援隊
 南相馬市長の桜井市長の友人、大留さんたちが頑張っているのが
 「
六角支援隊」だ。
 被災から1年は救援物資の配布に力をいれていたが、今年4月からは、
 「仮設住宅の方に、元気になってもらいたい」、
 と市内の農地を 5ヶ所 借り受けて、仮設にお住まいの方達に、
 
だけでなく、農具から肥料まで無償で貸し出す活動を行っている
 ウッドペッカー/行革パン屋も、毎月、農作業の合間のお茶菓子として
 手作りラスクを宅急便で届けている。
 「勝手にラスクを送って迷惑になっていないか?」と
 つまらない心配をしていたが、今回、自らラスクを届け、
 六角支援隊の方々から「ありがとう」といわれホットし、ラスクを
 送り続けていた良かったと思った。

  大留さんに、貸し出している農地を案内してもらった。
  
 六角支援隊が作ったビニールハウス
   
   
 仮設にお住まいの80才を過ぎているという高齢のご夫婦が
    「昼間は暑いので、夕方に手入れをしているよ」
     と。楽しそうにに話してくれた。
   
   
 借りている農地は全部で5ヶ所、農具から肥料まで無償というのだから、
    六角支援隊の頑張りに、もっと応援しなければと思った。
     
   
 車に乗っているのが好きな私だが、今回も、2300kmを走った。
    その途中のこの場所で、
    走行距離が12年で記念の100,000Kmを越えた。
(ダイハツアトレー)
    
       
 昔々(40年前)、学生時代の「ポンコツ日本1周一人旅」を思い出してしまった。
         


○福幸商店街
 
宮城県南三陸町歌津・伊里前地区にある伊里前福幸商店街、
 下の看板の「福幸」の文字をみて、
   洒落?それとも本当?
 帰って、ネットで調べると、
  2011年12月に再開された仮設商店街。 歌津公民館跡地に、
  7店舗を構え開業した、と書かれている。
 「福幸」=「復興」 心意気に頷いた。
   
   


○南三陸鉄道
 復興・再興・福幸、とレポートしたが、
 
三陸鉄道は、南リアス線と北リアス線がある。
 北リアス線は一部(小本と田野畑)連絡バスだが、運行してる。
 しかし、南リアス線はいたるところで橋脚が壊れ、線路がなくなっている。
 こちらのの復旧は無理だろう。
   

   

○松川地熱発電所
  
○さんさ踊り
 3.11の被災地を宮古まで北上し、次の目的である地熱発電所がある八幡平に向かうため
 左折して105号線(宮古街道)で盛岡に向かう。
 盛岡に近づき泊る場所を探がしていると、8/1
〜8/3「盛岡さんさ踊り」の看板がある。
 旨い具合に、駅前のホテル
(盛岡ニューシティホテル)にキャンセルの空きがあり、
 「さんさ踊り」を初めて見る事ができた。
    


松川地熱発電所 
http://www.tohoku.meti.go.jp/s_shigen_ene/geo/matsukawa.html
 盛岡から(国)4号線→282号線→(県)23号線→(県)212号線、松川温泉を過ぎて
 岩手県松尾村にある「松川地熱発電所」へ到着。
   
   

 地熱発電にはいくつかの方法があるが、今、日本で行われているのは
 
ドライスチーム、フラッシュサイクル、バイナリーサイクル(温泉発電)だ。
 そして、松川地熱発電所は、ドライスチーム方式、営業運転では
 日本初(1966年10月8日)の地熱発電所という。
    蒸気発電を行う場合、蒸気井から得られた蒸気が殆ど熱水を含まなければ、
    簡単な湿分除去を行うのみで蒸気タービンに送って発電スチーム(dry steam)式と呼ぶ[6]。
    日本での実施例に松川地熱発電所や八丈島発電所などがある。
     http://ja.wikipedia.org/wiki/地熱発電

 
 まずはPR館を見学し、松川地熱発電所をビデオで勉強。
 ビデオは2本あり、よく出来ている。
 行かれた是非ご覧になって下さい。
   
   
   
   
   
   
   
   

 「PR館でビデオを見ただけでは、現場に来た甲斐がない」と思っていると、
 PR館に小学生の団体さんが着いた。
 仕方なく、追い出される形でPR館の外に出て、施設を眺めていると、
 団体さんも説明が終わったらしく、ゾロゾロでてきた。
 団体さんには、説明員が付き施設中見学が行われるらしく、
 団体さんたちがゲートの中に入って行く。
 そこで、
 「
地熱発電所の勉強をしているのですが、一緒に入っていいですか?
 と、聞いてみた。
  
答えは、OK !!
   
 
   
の写真が冷却棟、下がその冷却棟の内部
   
   
パイプには蒸気がとっているので危険!
   
   
発電機、触ると熱い!
   
   
修理も自前で!! 原発とは大違い! 
   

  

○大沼地熱発電所
  
○八幡平の頂上
 松川地熱発電所から大沼地熱発電所までは、八幡平国立公園内のドライブだ。
 八幡平アスピーテラインは、山頂の駐車場までは318号線(県)、
 山頂から23号線(県)に合流する。
 景色は最高、八幡平頂上駐車場に車を停め、1613メートルの頂上までハイキング。
 山頂付近の池が多い。下(
)の写真は「キヌガサソウ(矢印)」、今年は、7月終わりまで残雪があり
 8月2日でもに咲いていた。秋田県の絶滅危惧種に指定されている
   

○大沼地熱発電所
 八幡平頂上から目的地の大沼地熱発電所までは下り、八幡平ビジターセンターから
 5分程の所にあった。
 ビジターセンターの窓口で大沼地熱発電所を聞くと、電話で連絡を取ってくれた。
   

 大沼地熱発電所は、三菱グループの「三菱マテリアル(株)」が昭和49年から
 発電している日本で3番目に古い地熱発電所。
 当時、三菱マテリアルは、自社の秋田製錬所に電力を供給する為に
 この大沼地熱発電所を作ったと言う。
       
地熱発電所の建設には莫大な費用がかかる。
    にもかかわらずこの大沼地熱発電所を建てたということは、
         電気の生産コストが如何に安いか!!
      東電等の電力業界は、莫大な利益を貪っているかが分る。

 三菱マテリアルは、平成8年亜鉛製錬事業からの撤退を機に東北電力の
 送電線へ直接接続し、電気を売っている。

 大沼地熱発電所は、フラッシュサイクル方式で発電している。
  
出力=9500kw、生産井=7本(深度1,438m?2,030m)、還元井=3本(深度636m?1,045m)、
 汲み上げた蒸気には熱水が多く含まれているので、熱水は蒸気と分離し、
 還元井(下
の図の白矢印=後藤加筆)から地中に戻している。
  (
前回レポートした松川地熱発電所は、ドライスチーム方式なので、直接、川に流している)
  
  
三菱マテリアルのHPが見やすいので、ご覧下さい。 http://www.mmc.co.jp/chinetsu/tinetu03.html

  
   
三菱マテリアルのHPが見やすいので、ご覧下さい。→ http://www.mmc.co.jp/chinetsu/tinetu04.html


 大沼地熱発電所の看板を右に曲がると、掘削中の鉄塔が目の前に現れる。
 地熱といっても、年月が経つと、井戸からの蒸気は減るらしい。
 今、新しい井戸を掘っていた(
)。
    

 現場担当者が発電所内を案内してくれた。
 地中から蒸気を取り出せば、発電設備はコンパクトなのに驚いた。
   
   生産井から蒸気をパイプ(
)でおくり、
    蒸気溜まり(
)に集める。
   
   蒸気でタービン(
)を回し発電する。
   写真左下の事務所で運転をコントロールしている。
   
   送電経路での電力損失を押さえるため、
   特別高電圧(
)にし、東北電力に送電する。
   

 地熱発電所の多くが、国立公園内にあり、送電線の鉄塔が景観が悪くする、
 と建設反対の理由に上げる方がいる。
 しかし、果たしてそうだろうか?  
 この広〜い 十和田八幡平国立公園 の中を走り抜けて、
 自然を守る為の再生可能エネルギーの送電線の鉄塔は、自然に溶け込むはず、
 と実感した。
 
○国立公園の夜はキャンプ! 
 今回の旅には、テント(
)を持参した。八幡平ビジターセンターが管理する
 国立公園内のキャンプ場に一泊。
 ブナの原生林に囲まれ、キャンプには最高のロケーション、
 料金は、車1台=2500円、電気のコンセントも付いている。
   
 キャンプ場のそばにある八幡平レークインで温泉につかり、夕食も。
     
http://www.jbs-co.com/lakeinn/
   
  レークインのご主人が、夕食後、
夜の泥火山・蛍がり に連れて行ってくれた。
  真っ暗の中の散歩、懐中電灯の光の中に、ボコッボコッ(
)と、不気味に音が聞こえる。
  泥火山と言うらしい。と思えば、少し行くと 蛍 が飛び交う!!
   
          
八幡平に行ったら、
         八幡平レークインで宿泊・食事、
             そして、
          源泉露天風呂に寄って下さい。
       ご主人の畠山さん、すばらしい方でした。


 レークイン脇の大沼の遊歩道に立入禁止のテープが張ってある。
  
熊がでた。遊歩道に立ち入らないように!!
 という。
 怖いので、
懐中電灯を借りて、テントに戻った。

 地熱発電所めぐりは、秘境を尋ねる旅!!になりそうだ。

  
○大沼キャンプ場の朝。
 大沼早朝散策はキャンプ場管理等前に6時集合、3人のレンジャーが案内役。
    
環境省が所管するブナ林の中のキャンプ場、ロケーション、
      そして、設備も満点!! 相当、金もかけていそうだ!!

   
 大沼に続くブナ林、そして、湿原の中に続く板張りの散策路を通り「大沼」へ!!
   
 昨日、熊が出た!!注意報??
 散策路には、さほど時間は経っていない
   「熊の足跡」(
)が、
 そして、水芭蕉の花が食い荒らされていた。
 
 散策路の脇には、
 
「熊」に人の接近を知らせるためガンガン叩いて音を出して下さい。
 と書かれた「一斗缶(
)」がぶら下がっていた。
   
 
朝から最高の自然を味合わせてもらった!!

○澄川地熱発電所
 澄川地熱発電所は、散策した「大沼」の山を越えた向こう側(
)にある。 
   
    澄川地熱発電所は、
      所在地:秋田県鹿角市八幡平熊沢国有林
      蒸気供給:三菱マテリアル(株)
      発電:東北電力
      用途:一般電力
      認可出力(設備容量):50MW(50MW) 

      運転開始:1995年

 
澄川地熱発電所の看板を左に曲がり、山道を上がって行くと白い煙が見える。
 還元基地(E)から立ち上る煙だ。
   
 
澄川には、基地(生産井、還元井)がA〜Fまであり、標高の低い場所に還元基地(井)が
 作られているようだ。
    
 やっとゲートまでたどり着いたが、ゲートは閉じられ、PR館も休館中。
 地熱発電所内は全て遠隔操作で行っている為、管理要員は不在との事でした。
   
 冷却塔(4基)が見える。
   
 
詳しくは、以下のHPを参照して下さい。
   「地熱発電事業に伴う自然環境への影響」

     http://211.8.133.145/nature/geothermal_power/conf/h2301/mat03-1.pdf
   三菱マテリアル 第二回震災フォーラム “いま,そしてその次へ”
      http://www.kankyo.tohoku.ac.jp/pdf/20110707005.pdf



「傾斜掘削」と「垂直掘削」
  =地熱発電の開発を拒んでいた理由をネットで見つけた=
  
地熱発電は、地下深く掘削し蒸気を汲み上げ、タービンを回して発電する。
 しかし、地熱資源(火山帯)の多くが国立公園内にある。
 この国立公園内に地熱発電所を作ることなれば、国立公園内に送電線の鉄塔を建て
 消費地に電気を送る。
 この鉄塔が「国立公園の景観を損なう」として、地熱発電用の採掘(開発)が禁止され、
 地熱発電の開発は進まなかった。
  三菱マテリアルは自社のHPに、
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/03/06/special/11/geo.html
 「
澄川地熱発電所において、2011年7月から公園外から斜めに掘る傾斜掘削を始めた。
 と発表(
)しているのを見つけた。
 「
当社は、澄川地熱発電所において、隣接する国立公園内の地熱エネルギーを利用する目的で、
  公園の外から公園の地下に向けて地熱井を斜めに掘る
“傾斜掘削”工事を2011年7月から着手しました
  わが国の地熱資源の約8割は国立・国定公園内にあると言われており、公園の景観を損なわずに
  地熱エネルギーを取り出すための新たな試みです。公園内での新規の地熱開発は約40年前から規制されており、
  開発に成功すれば規制が始まって以降、初めてのケースとなります。この掘削工事を成功させ、
  再生可能エネルギーである地熱発電量を増強して、今後の東北地方における電力需給の改善に
  貢献したいと考えています。

 しかし、2012年3月、環境省は規制が緩和を行った。
    
http://blog.knak.jp/2012/03/post-1051.html
 この規制緩和の候補地に、澄川地熱発電所もなっているようだ。
 しかし、環境省は相変わらず難しい??条件という規制を付けている。
   条件は以下の通り。
    ▽関係者間の合意形成
    ▽環境影響を最小限にとどめる技術の導入
    ▽周辺の荒廃地の緑化や温泉事業者への熱水供給など地域貢献
    ▽長期モニタリングと情報の開示



○地熱発電所の位置、概要はこちらのHPをご覧下さい。
 
但し、下記HPの「大沼地熱発電所・・・自家用」と表示されていますが、
 平成8年亜鉛製錬事業からの撤退を機に東北電力の送電線へ直接接続し、
 現在は、東北電力に送電して
います。
   http://www.env.go.jp/nature/onsen/council/chinetu/03/mat_07.pdf


○小又川第一水力発電所 http://www.mmc.co.jp/chinetsu/suiryoku03.html
 大沼地熱発電所で施設内を案内/説明してくれた三菱マテリアルの担当者が、
  
水力発電所を見ると勉強になりますよ!
 と、以前勤務していた小又川第一水力発電所を紹介してくれた。
 澄川地熱発電所から
(341(国)〜191(県)〜22(県)〜309(県)) を走り、小又川水力発電所へ。
  
県道22号線を大葛温泉を左折し、県道309号線で太平湖まで!! 
    この道がチョットばかり大変な山道、道は狭く、すれ違う車はない。

 大沼地熱発電所の担当者から連絡を受けていて、丁寧に説明してくれた。

 松川、大沼、澄川と3ヶ所の地熱発電所を回り頭がこんがらかっていたので、
 小又川の水力発電を見て、頭の整理が出来た。
   
水力発電は、水を上から落してタービンを回し発電する。
    地熱発電は、地中にある蒸気を汲み上げてタービンを回し発電する。

   

 三菱マテリアルのHPには、
   
小又川第一発電所の水車/タービンが
     昭和5年に
1号機(横軸フランシス水車)が運転開始。
     昭和38年に
2号機(立軸フランシス水車)を増設し出力増強を図り現在に至ります。
 と書かれている。
    
写真を撮ってきたのですが、
        どちら(
)が
      1号機(横軸)? 2号機(立軸)? 
        分りません!!

    

     

  
○小又川水力発電所から長〜い「県道=309号線」をやっと出て国道105号線へ。
 葛根田地熱発電所は田沢湖を左折して雫石に行かなければならないが、
 時間的に無理だ。
 そこで、大曲に住んでいる友人宅にお邪魔する事にした。
 ゼミ(成蹊大学)が同じ、その上、就職した会社(凸版印刷)まで同じ、
 今は、実家のセトモノ店を継いでいる。
 3.11の震災、ボランティアとして大曲から被災地まで車で往復し、
 エンジンが壊れたというから、頭が下がる。
 

○葛根田地熱発電所
 翌朝、大曲から角館の唐土庵「生もろこし」を買い、国道=46号線で雫石へ。
   
この「生もろこし」、実に旨い!! 是非、角館に行かれたら食べて下さい。
 雫石の手前で左折し県道212号線、そして、県道194号線へ。
 県道194号線は行き止まり。その行き止まりに「葛根田地熱発電所」がある!!

    
  
写真/左に行くと地熱発電所の本体。まっすぐには「ゲート」があり、一般車両は通行止め。
   googleマップで見ると、ゲートの先には生産井が点在している。


 葛根田地熱発電所のオペレーションは、遠隔操作で行われているので、
 担当者はいない。

   

  
蒸気の供給=東北水力地熱(株)
   発電=東北電力(株)
   発電設備 総出力:80,000kW[1]
    1号機  定格出力:50,000kW
      営業運転開始:1978年(昭和53年)5月26日
    2号機  定格出力:30,000kW
      営業運転開始:1996年(平成8年)3月1日

  
  
 葛根田地熱発電所の資料を探したのが、中々見つからない。
 古いデータ(1978年代)だが、葛根田地熱発電所内部の写真も載っているHPを
 見つけたので、アドレス
http://www.gsj.jp/data/chishitsunews/78_09_01.pdfを紹介する。
 
 地熱発電所!!=秘境!!
  平成20年4月20日、葛根田地熱発電所の管理道の入口付近で大規模崩壊
  (地滑り)があり、配管が壊れ、操業が停止した事件があった。
   http://www.mlit.go.jp/common/000014155.pdf
 現場に立ってみると、「凄い場所に発電所を作ったものだ」と、ただただ感心した。


○鬼首地熱発電所
 雫石まで戻り、鬼首へ。
  
県道1号線→国道107号線→県道320号線→県道40号線→国道342号線
  県道262号線→国道398号線→県道249号線→××道→国道108号線→鬼首

 鬼首と書いて「おにこうべ」と読む。
 雫石から鬼首地熱発電所近くの鬼首温泉まで、最短距離を走ろう
 山を越えを試みた。10万キロを越えた軽自動車には過酷な行程だったと反省している。

  
県道249号線から鬼首に抜ける道は「林道」、曲がる場所を見落とし、探して/心配しながら曲がった。
  もちろんダートコース、ラリー気分を味わった。


    

      発電/蒸気の供給=電源開発(株)    
      発電設備 総出力:15,000kW
      営業運転開始:昭和50.3
      栗駒国定公園内

 青森県/大間原発を建設を再開しようとしている、「電源開発(J-POWER)」が
 開発・運営している地熱発電所だ。

 
重大事故
  
鬼首地熱発電所は、2010年10月17日に高温の水蒸気が高さ30メートルまで噴出し、
  作業員1人が死亡、1人が全身に火傷を負う重症で病院に搬送される事故が起きた。

   http://www.jpower.co.jp/oshirase/oshirase110128-2.pdf 
←クリックして下さい。
 鬼首地熱発電所についてネットで調べてみると、事故のについて詳しく載っているが、
 その他の事がほとんど見つからないが、事故と関係でもあるのだろうか。


○上の岱地熱発電所
 上の岱地熱発電所は、鬼首にくる途中にあったが、昨年8月 泥湯温泉に泊ったときに
 見ていたので今回はパスした。
 
(上の岱地熱発電所には、県道262号線→国道398号線→県道51号線)
   

  
 (↑)昨年(20011年8月)撮影)
   蒸気の供給=東北水力地熱(株) 
      2007年7月までは、秋田地熱エネルギー(株)、
      東北電力の子会社の東北水力地熱(株)に資産譲渡した。
    発電=東北電力(株)
    発電設備 総出力:28,800kW
    営業運転開始:平成6年3月
    栗駒国定公園内


 今回の地熱発電所巡りをするキッカケとなったのが、この上の岱地熱発電所の
 近くに設置されていた下の看板(
)を見たからだ。
   
 昨年は、被災地の事ばかり考えていて、地熱発電所のことなど考えつかなかった。
 

○柳津西山地熱発電所
 
毎日、山道を走っていたので疲れてしまった。
 一度 行ってみたかった蔵王で1泊、氷のない樹氷をロープウエイから見下ろした。
  国道13号線で米沢を通り、
    →国道121号線で会津若松、
      →国道225号線を左折して県道32号線
        →看板を見て左折・・柳津西山地熱発電所へ、

 

 県道232号線を左折して、山道を進めば柳津西山地熱発電所だが、
 ここでも土砂崩れで通行止め、途中から迂回路の細い道へ。
   やっとの思いで地熱発電所の裏側にたどり着いた。
       地熱発電所巡りも最後になったが、
   近代的な地熱発電所を
山奥に作ったものだと感心した。
 
   
蒸気の供給=奥会津地熱(株) 
    発電=東北電力(株)
    発電設備 総出力:65,000kW
      単一ユニットとしては日本の地熱発電所で最大の出力65,000kWを誇る。
      最大で約10万世帯の一般家庭が消費する電力を賄うことができる。
    営業運転開始:平成7年5月
    只見柳津県立自然

   

  
PR館(↓) のHP(↓) http://www.tohoku-epco.co.jp/pr/yanaizu/image/yanaizu_pf.pdf です。
   


 今まで12年間、HPをUPしてきたが、今回ほど苦労した事はないかった。
 地熱発電所に対する知識がないことを反省した。

 そして、再生可能エネルギーについて調べれば調べるほど、
       
 自然の偉大さ!! 素晴らしさ!!
 
を感じ、人間は 謙虚さを持ち続けなければ!! と痛感した。
 

 面白いHP
を見つけた。参考にして下さい。
「日本地熱開発企業協議会」
http://www.chikaikyo.com/developer/okuaizu/okuaizu.php


○福島第一原発の南避難路=399号線
  
岳温泉、避難路=114号線〜399号線、警戒線 
  
○安達太良山の麓にある岳温泉に泊り、友人に会い酒
(奥の松)を酌みかわしながら
 原発事故について語り合った。
  
友人は小学校の同級生、現在も「牛の獣医」として福島中を走り回っている。
    
 店のご主人、冬はスキーのインストラクター、昨年の冬は
 客が全く来なかった、と嘆いている。

○警戒線へ
 「計画的避難区域」
 「警戒区域」
 「特別警戒 パトロール実施中」 
 「特別警戒実施中」
 「パトロール実施中」 
 「立入禁止」
 「これより先 警戒区域 防犯カメラ多数設置」
 「汚染検査場あり」 
 と書かれた看板が立ち並ぶ国道114号線・288号線・399号線、
 
全て福島第1原発事故による放射能が原因だ。
 そして、3.11で住民の避難路になった道だ。
 
○3.11以前は、素晴らしい自然(
)を目指し、自慢にしていた地域だ。
   
    (
)県道62号線沿いに立てられた看板には、以下の文字がある。
    
農地や農道・用排路を皆で守ろう。農地・水・環境の良好な
     保全と質的向上を図る地域共同の取り組みを支援します。
      (平成19年度より事業開始)  山木屋環境保全協議会


 上の看板の近くの畑(
)には、除染した土壌等がブルーシートに覆われて
 置かれている。
  
一瞬にして =農地・水・環境= は破壊された。悔しいこと だろう!!
   

 県道62号線を右折して国道114号線へ。
 山木屋を過ぎたあたりの道路際に置かれた看板には
  
ここから先は、計画的避難区域です。
   積雪があってもすぐに除雪を開始できない場合があります。
   積雪に注意し、状況によっては引き返すなど対応を取って下さい。
   早めの判断お願いします。 福島県富岡土木事務所

 と書かれている。
   
 
 そして、浪江町・双葉警察署の赤い看板が!!
   

 国道399号線と国道114号線の交差点付近に立てられた看板には、
 「
通行止め」「検問所」の位置が示されている。
   

 国道114号線を進み、「津島」の通行止め(
)まで行く。
   
    
昨年とは、警戒線の場所が少し浪江町よりに変わっていた。
      
       
(↑ 昨年の警戒線)

 114号線を戻り399号線へ、葛尾村から都路村に向かう。
  「
福島県双葉郡大熊町夫沢
 これが 福島第一原子力発電所の住所だ。
 カーナビ(
)に大熊町の文字が出ている。
 すれ違う車はいない。
    
ウィキペディアを読むと福島第一原発の詳しい経緯が分ります。
     
http://ja.wikipedia.org/wiki/福島第一原子力発電所
      


 各警察署によって、特別警戒の看板も違う。
 泥棒の被害が多いのだろう。悲しい事だ。
   
   


 国道399号線/都路村を左折し国道288号線に出たところで、
 
パトカーの追跡?を受ける。
  スピードも出していないのに・・・?と思い路肩に車を寄せると、
   見慣れた
警視庁の看板?が!!
   
 これが、話に聞いていた「
特別警戒・パトロール実施中」の意味だった。
     盗難事件(泥棒)が頻発しているので、
 怪しい県外ナンバーを見つけると、一台づつ呼び止め
       
免許証を確認!!
        と言う訳だ。 
  
もちろん無罪放免!! 
   こんな所で行革110番の後藤に会うとは?と警察官も笑っていたことだろう!!


 288号線を直進し、検問所へ!
 この地域は放射線量が高いので、警戒線の縮小は行われていない。
  
緊張感が漂っている。
   若い警察官が多い。本当にご苦労様です。

   
警戒区域の区分け ←こちらをクリック 
     

 自転車で検問所に向かう?警察官!! 坂道、こちらも ご苦労様!
   

 検問所の手前には、
汚染検査場まであり、放射能の怖さを感じる。
   

 
汚染検査場のオレンジ色の看板()には、
   
放射能物質の拡散防止の為、
   タイヤの汚染検査を実施しています。
   大変ご迷惑をおかけしますが、
   ご協力をお願いします。

 と書かれている。
   

国道399号線の山間の家で「除染」が行われていた。
  
家の回りだけ土を剥がし除染する。効果は? 裏山は? 疑問に思う。
   
   

○楢葉町/Jビレッジの警戒線に向かうため、399号線を下り、
 いわき小川を左折し県道41号線を通り、四ッ倉/国道6号線へ。

 途中、酒屋さんが一軒 あいていたので寄って話を聞くと、
  
この399号線、道が狭くて避難する時、本当に大変だった。
   二本松の岳温泉に避難していたが、こちらの方が線量が低いのが分り戻ってきた。

 と当時の状況を詳しく話してくれた。
   
二本松の酒/大七酒造 「大七 」 買わせてもらった、
    名水から作られるだけあって、最高に美味し酒だった。

 
 399号線は、本当にこれでも国道?と思うほど、狭い道の連続だ。
 3.11の時は、避難する住民でパニックになった事だろう。

 国道6号線は、昨年と比べ国道沿いの店もオープンしている。
 
○Jビレッジの警戒線
 下の写真は、8/7に撮影しているが、8/10に警戒線が解除された。
 解除され、
誰でも立ち入れるが宿泊は禁止、つまり、
 夜間の町内は無人状態になり、泥棒が増える事だろう。
    


○まとめ
  
=今回の旅/視察のレポートを書いていて、以下の思いが頭に浮かんだ=
 
福島
  *忘れっぽい日本人だが、原発事故、放射能の被害を受けた
   福島のこと、自分の事として考える。
  *長い闘いが始まったばかり、原発事故を決して忘れてはならない。
  *除染区域の区分けを早急に!! 
  *こども、若者への医療体制の充実を!!
 
原発
  *地震大国の日本に、原発の設置が間違いだった!! 原発ゼロに!!
  *自民党政権下での「嘘と隠蔽」で塗り固めた原発神話、
   3.11原発事故での民主党政権のデタラメを再検証し、
   廃炉への道筋を早急に付ける。
 
地熱発電
  *火山列島の日本、地熱発電の開発の規制緩和を行うを!!
  *国立公園の中に、送電線の鉄塔を作っても、景観は壊れない!!
  *温泉業者が反対するようだが、温泉とは井戸の深度(1000メートル)が違う。
   また、汲み上げた蒸気も地下に還元しており、問題にならないと思う。
  *エネルギーは、地産地消が可能だ。
 
経済
  *再生可能エネルギーがキーワードでの経済発展を!!
  *原発の廃炉にする技術開発、何十年もかかる大仕事だ。
 
犯罪 
  *福島第一原発事故は人災でなく、原子力村の連中の犯罪行為だ。
  *スピディーの情報を隠した役人、犯罪者という自覚を持って欲しい。

 
これから
   
安全神話に洗脳され、疑わなかった日本国民
     2度と間違いを犯さない為にも、
       情報の公開・検証を
        忘れない事!!!